3分で確認!! 本日の医療ニュース 25/4/18号
本日もお忙しい医療従事者の方にささっと情報をお届けしていきます💊
同じ内容の記事を「note」でも投稿しています。
こちらのメールで上手く改行されず読みにくい場合は「note」からご確認いただくと読みやすい場合があります👇
それでは早速本日の気になったトピックスを紹介していきます👇
【本日のピックアップトピックス】
①iPS細胞を用いたパーキンソン病治療 治験で“有効性” 京都大

関連情報👇
【ちょこっと解説】
-
京都大学の研究チームが、パーキンソン病患者7名にiPS細胞から作製したドーパミン産生神経細胞を移植する治験を実施。50〜69歳の患者6名を2年間追跡調査した結果、4名で運動機能の改善が確認され、安全性と有効性が示された。
-
パーキンソン病は脳内のドーパミン産生細胞が失われる難病で、国内に約25万人の患者が存在。現在は薬物療法や脳深部刺激療法が主流だが、根本的な治療法は確立されていない。
-
今回の治験結果を受け、住友ファーマが国への製造・販売承認申請を予定。専門家は服薬回数の減少や生活の質向上に期待を示すも、より多くの症例での検証と、若年・軽症例での有効性の確認が必要と指摘。
②感染研が麻疹への警戒を呼びかけ、国内の輸入症例の増加に伴い

関連情報👇
-
国立感染症研究所:『麻疹の発生に関するリスクアセスメント(2025年第一版)』
【ちょこっと解説】
-
麻疹の国内発生状況:2025年3月時点で32例の届け出があり、そのうち18例が海外からの輸入症例。特にベトナムからの感染が13例と最多で、20歳代の感染者が14例と目立つ。ワクチン2回接種未完了者と接種歴不明者が全体の78%を占める状況である。
-
抗体保有状況の実態:2023年の調査では、麻疹抗体陽性者は全体の86.0%。ただし40〜44歳群までの年齢層では95%を下回り、7歳から40〜44歳群における追加接種不要レベルの抗体保有者は50%未満という深刻な状態である。
-
大阪・関西万博における警戒:海外からの観光客増加に伴い、麻疹ウイルスの国内持ち込みリスクが上昇。医療機関では患者の渡航歴確認、臨床診断例の届出、血清学的検査やウイルス遺伝子検査の実施が重要である。
③認知症含む老年疾患の要素となるライフスタイル(身体活動・文化活動)を簡便かつ適切に把握できる質問票を作成—長寿医療研究センター

【ちょこっと解説】
-
国立長寿医療研究センターが、認知症含む老年疾患の要因となるライフスタイルを簡便に評価できる「身体活動・文化活動質問票」日本語版を開発。身体活動の種類・頻度・時間から総身体活動量を算出可能。
-
質問票は日本の文化に合わせて修正され、身体活動では掃除や散歩からジョギングまでの頻度・時間を、文化活動では読書や音楽、精神的活動など11項目の頻度を評価。再現性の高さも確認済み。
-
医療・福祉現場での活用により適切な治療・ケアへの連携が期待できるほか、若年期からの活用で生活習慣の改善と老年疾患予防にも貢献する可能性。臨床研究や介護現場、自治体調査など幅広い用途に対応。
④外国人対応の経験がある医師、2割超がトラブルに発展

【ちょこっと解説】
-
医師8458人へのアンケートによると、81.6%が外国人患者の診療経験あり。そのうち21.5%がトラブル経験。最多は「言語の壁」(51.7%)で、次いで「医療費支払い方法の不一致」(13.9%)、「未払い」(9.1%)の順。理不尽な要求や文化・宗教的背景による困難も多数報告。
-
医療機関の30.4%が外国人患者対策を実施中。最も多い対策は「通訳者や翻訳アプリの用意」(62.5%)で、他に「マニュアル作成」(14.5%)、「外国人用診療申込書・問診票の作成」(13.5%)が続く。日本語ができる同伴者を必須とする医療機関も多数。
-
具体的トラブル事例として医療費未払い、ビザ切れ、外国語での診断書要求、文化・宗教的配慮(イスラム教女性の男性医師拒否など)、過剰な説明要求、適応外治療の強要などが報告された。一部では「外国人差別」との主張や脅迫行為に発展したケースも。
⑤大阪公立大のグループが生成AIと医師の診断精度を比較

【ちょこっと解説】
-
大阪公立大学の研究チームが生成AIの医療診断精度を評価。83件の研究を対象にシステマティックレビューとメタアナリシスを実施。npj Digital Medicine誌に発表された重要研究である。
-
解析結果によると、生成AI全体の診断精度は52.1%で非専門医との差はわずか0.6%と有意差なし。一方、専門医と比較した場合はAIの診断精度が15.8%劣ることが判明。統計的有意差あり(P=0.007)。
-
生成AIは現時点で専門医の代替とはならないが、非専門的診断支援や医学教育ツールとして有用性あり。GPT-4oやClaude3などの特定モデルは非専門医と同等以上の性能を発揮。医療特化型の開発が今後の課題。
⑥短い睡眠時間や遅い入眠時刻は血糖変動に悪影響

【ちょこっと解説】
-
中国の研究チームが実施した広東省住民対象の前向きコホート研究により、短い睡眠時間(4.1~6.0時間)の持続が血糖変動の増大と強い関連性を示すことが判明。持続グルコースモニタリング(CGM)データ分析の結果、重度の睡眠不足群では血糖変動係数が2.87%増加し、目標血糖範囲内の時間も短縮した。
-
入眠時刻に関する分析では、持続的に遅い就寝時間を続けた群(全体の20.8%)は早寝群と比較して血糖変動が有意に大きく、日差変動も増大する傾向を確認。
-
中高年者(平均年齢63.0歳)における適切な睡眠時間と早めの入眠時刻の確保が、血糖変動の安定化と糖代謝改善につながる可能性を示唆。実用的な生活習慣改善策として注目される結果である。
こちらの「X」(旧Twitter)アカウントではここでは紹介しきれなかったその他の医療に関するニュースもご確認いただけます(^^)是非ご確認ください↓
【医薬品供給情報】
こちらでご案内する情報は主に下記のサイトから情報を得ています。
医薬品の供給状況を確認できる大変便利で有難いサイトですので是非ご活用ください。
①武田テバ販売

武田テバ 販売
ランソプラゾールOD錠30mg「武田テバ」 限定出荷解除のお知らせ
med.takeda-teva.com/di-net/kaitei/…
②富士フィルム富山化学

富士フィルム富山化学
トミロン錠100 100錠(PTP) 限定出荷解除(通常出荷)のご連絡
asset-hc.fujifilm.com/hc/fftc/files/…
③わかもと製薬

わかもと製薬
マキュエイド眼注用40mg 供給に関するお詫びと出荷再開のご案内
wakamoto-pharm.co.jp/upd/pdf/000000…
④ブリストル・マイヤーズスクイブ

ブリストル・マイヤーズスクイブ
「ケナコルト-A筋注用関節腔内用水懸注40mg/1mL」および「ケナコルト-A皮内用関節腔内用水懸注50mg/5mL」の供給に関するお詫びとお願い
bmshealthcare.jp/content/dam/bu…
⑤日医工

日医工
ケトプロフェンテープ40mg「日医工」 限定出荷に関するお知らせ
nichiiko.co.jp/medicine/file/…

日医工
メトクロプラミド錠5mg「NIG」 出荷停止に関するお知らせ(続報①)
nichiiko.co.jp/medicine/file/…
厚労省のホームページで随時、供給情報が公開されています👇
-
厚生労働省:医療用医薬品供給状況
医薬品の供給状況の現状を網羅的に把握したい場合などにおすすめです。
【その他のご案内】
①【4/22わたしの起業ストーリーVol.6】 医療・介護・福祉領域の起業家対談〜起業にチャレンジした医療者の話を聞いてみよう!〜
このニュースレターについての説明はこちら👇
本日の情報は以上です。
本日も張り切っていきましょう(^^)
それでは次回の配信もお楽しみに♪
すでに登録済みの方は こちら