3分で確認!! 本日の医療ニュース 25/4/17号
本日もお忙しい医療従事者の方にささっと情報をお届けしていきます💊
同じ内容の記事を「note」でも投稿しています。
こちらのメールで上手く改行されず読みにくい場合は「note」からご確認いただくと読みやすい場合があります👇
それでは早速本日の気になったトピックスを紹介していきます👇
【本日のピックアップトピックス】
①薬機法等改正法案 衆院厚労委で採決 自公と立民、維新、国民の賛成多数で可決 19項目の附帯決議採択

関連情報👇
【ちょこっと解説】
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衆議院厚生労働委員会は、薬機法等改正法案を与野党の賛成多数で可決した。改正案には、新薬開発を促進する条件付き承認制度の導入や後発医薬品業界の再編促進などが盛り込まれている。
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条件付き承認制度については、有効性や安全性の検証が不十分なまま承認される可能性や、薬害被害者の懸念の声などを踏まえ、承認後の検証的臨床試験の内容や期限の明確化、承認取り消し権限の適切な行使などを求める附帯決議が採択された。
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また、リアルワールドデータ(RWD)の利活用については、臨床試験に完全に変わるものではないことを明確化し、RWDのみに基づく薬事承認は慎重に検討する必要があるとした。さらに、後発医薬品業界の再編については、第三者による客観的な評価の枠組み検討など、着実な再編を推進するための取り組み強化を求めている。
②カリウム製剤を急速静注したため「患者が心停止に至ってしまう」医療事故が再び発生—医療機能評価機構

関連情報👇
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日本医療機能評価機構:『医療安全情報 No.221 カリウム製剤の投与方法間違い(第2報)』
【ちょこっと解説】
医療機能評価機構は、「医療安全情報No.221」にて、カリウム製剤の急速静注による心停止事例を報告。
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事例: ICUの患者に対し、医師は塩化カリウム20mEq/20mLを10mL/hで投与する指示を入力。リーダー看護師は指示を確認後、プレフィルドシリンジ型の塩化カリウム20mLを注射器に移し替え、担当看護師に10mL/hで投与するよう指示。しかし、担当看護師は指示内容を確認せず、高濃度のカリウム製剤を急速静注し、患者は心停止に至った。
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問題点: 2015年に同様の医療事故を受け、機構は注意喚起を行っていたにも関わらず、プレフィルドシリンジから注射器への薬液の移し替えや、カリウム製剤の急速静注が行われてしまった。
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対策: 機構は、プレフィルドシリンジの薬液を注射器に移し替えないこと、カリウム製剤は必ず希釈して投与することなどを改めて注意喚起。各病院は、今回の事例を踏まえ、事故防止策を検討し実行する必要がある。
③物流効率化法施行で努力義務化、医療機関も - 第二種荷主として効率化など 厚労省が周知

#Yahooニュース
news.yahoo.co.jp/articles/9a834… 物流効率化法施行で努力義務化、医療機関も - 第二種荷主として効率化など 厚労省が周知(医療介護CBニュース) - Yahoo!ニュース 厚生労働省はこのほど、1日に施行された物流効率化法について、医療機関にも周知を要請するよう業界団体や都道府県など自治体 news.yahoo.co.jp
関連情報👇
【ちょこっと解説】
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4月1日に施行された物流効率化法により、医療機関も「第二種荷主」として医薬品・医療機器の納品等に関する効率化の努力義務が発生。取組不足の場合は国による指導対象となる可能性。
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主な努力義務は「積載効率の向上」「荷待ち時間の短縮」「荷役時間の短縮」の3点。トラック予約システム導入や入出荷日時の分散化、フォークリフト適切配置などが該当。
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令和8年度からは貨物9万トン以上を扱う医療機関は「特定荷主」として指定され、中長期計画作成や定期報告が義務化。令和7年度中に貨物重量測定が必要。
④約2割の医師が原因がOTC薬だと疑われる症状に遭遇経験あり

【ちょこっと解説】
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医師7512人への調査で、約22%が患者の症状の原因がOTC薬だと疑われるケースに遭遇。特に皮膚科(50.3%)、救急科(39.4%)、総合診療科(38.3%)での遭遇率が高く、湿布薬による皮膚炎や総合感冒薬による尿閉などの症例が報告された。
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症状の原因としてOTC薬を疑うまでの期間は、初回診療時が38.3%と最多で、1カ月以内が37.8%。一方で3カ月超の長期化例も8.3%存在し、患者の服薬状況把握の重要性が浮き彫りとなった。
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患者側の「OTC薬には副作用が少ない」という誤認識や、医師への申告不足が課題。NSAIDs、漢方薬、点鼻薬などによる副作用事例が多数報告され、医師からの積極的な服薬確認の必要性が指摘された。
⑤胸の苦しさやつかえ、気鬱に効く3つの処方と4つの生薬

【ちょこっと解説】
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胸の苦しさや気鬱に効く漢方薬として、梔子豉湯、半夏厚朴湯、香蘇散の3種が代表的である。梔子豉湯は胸が塞がる感覚と熱感を伴う症状に使用され、山梔子という生薬が重要な働きを持つ。ただし、長期使用で腸間膜静脈硬化症の副作用に注意が必要である。
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半夏厚朴湯は最も有名な気鬱の漢方薬で、胸のつかえ感に効果的である。半夏、茯苓、厚朴、蘇葉、生姜の5種の生薬で構成され、特に厚朴と蘇葉が気鬱に対して重要な効果を発揮する。咽喉頭異常感症やヒステリー球といった症状に使用される。
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香蘇散は虚弱体質の人の漠然とした体調不良や気の塞ぎに使用される。香附子、蘇葉、陳皮、甘草、生姜で構成され、特に香附子と蘇葉が気鬱を改善する効果を持つ。半夏厚朴湯と比べ、つかえ感の位置が不明確な場合に使用される。
⑥大塚食品、おいしく塩分コントロールができる唯一無二のレトルト食品「マイサイズ」を拡充 塩分1gの「中華丼」「麻婆丼」投入

#Yahooニュース
news.yahoo.co.jp/articles/7d7a0… 大塚食品、おいしく塩分コントロールができる唯一無二のレトルト食品「マイサイズ」を拡充 塩分1gの「中華丼」「麻婆丼」投入(食品新聞) - Yahoo!ニュース 大塚食品は、カロリーや塩分の計算のしやすさとおいしさの両立を図ったレトルト食品「マイサイズ」ブランドで塩分1g設計の「 news.yahoo.co.jp
【ちょこっと解説】
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大塚食品は、カロリーと塩分管理に特化したレトルト食品「マイサイズ プラスサポート」シリーズを拡充。今回、塩分1g設計の「中華丼」「麻婆丼」を新発売。消費者の声に応え、栄養指導の現場でのニーズに対応した商品展開である。
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両商品とも、過去の商品の課題を改善。中華丼は白湯の旨みと魚醤、酒粕ペーストでコクを強化し、麻婆丼は花椒と焦がしにんにくの風味を活かした食べやすい辛さに調整。満足感を重視した味わいに仕上げた。
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日本人の食事摂取基準における1食あたりの塩分目標値は2g強。本製品は塩分1gに抑えることで、副菜との組み合わせによる食事の幅を広げることが可能となっている。
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【医薬品供給情報】
こちらでご案内する情報は主に下記のサイトから情報を得ています。
医薬品の供給状況を確認できる大変便利で有難いサイトですので是非ご活用ください。
①アルフレッサファーマ

アルフレッサファーマ
デュタステリドカプセル0.5mgAV「AFP」 限定出荷について
alfresa-pharma.co.jp/news/pdflink/N…

アルフレッサファーマ
アミサリン錠125mg,アミサリン錠250mg 出荷停止について
alfresa-pharma.co.jp/news/pdflink/N…

アルフレッサファーマ
ノイエル細粒40% 出荷停止について
alfresa-pharma.co.jp/news/pdflink/N…
②高田製薬

高田製薬
供給に関するお知らせとお詫び_ゾテピン錠25mg
takata-seiyaku.co.jp/medical/topics…

高田製薬
供給状況品目一覧
takata-seiyaku.co.jp/medical/h6p3gd…
③LTLファーマ

LTLファーマ
セフゾン細粒小児用10%100g瓶 特約店卸への限定出荷解除のご案内
ltl-pharma.com/common/pdf/250…

LTLファーマ
限定出荷対象製品/製造販売中止対象製品
ltl-pharma.com/common/pdf/pro…
④トーアエイヨー

トーアエイヨー
ミオコールスプレー0.3mg 供給に関するご連絡(出荷再開および限定出荷)
med.toaeiyo.co.jp/products/infor…
⑤帝國製薬

帝國製薬
ニゾラールクリーム2% 限定出荷に関するお詫びとお知らせ
teikoku.co.jp/med_database/f…

帝國製薬
帝國製薬自販品供給状況一覧(2025年4月16日更新)
teikoku.co.jp/med_database/f…
⑥サンファーマ

サンファーマ
ザジテンカプセル1mg 販売中止のお知らせ
jp.sunpharma.com/null/317678f2e…

サンファーマ
「グルコンサンK錠2.5mEq/5mEq」販売中止 及び「グルコンサンK細粒4mEq/g」一部包装規格単位 販売中止のお知らせ
jp.sunpharma.com/null/9b365591f…
⑦リョートーファイン

リョートーファイン
製品の供給に関する情報
ryo-to.co.jp/_userdata/news…
⑧アストラゼネカ(自主回収)

アストラゼネカ
テゼスパイア皮下注210mgペン 自主回収のお知らせ(2025年4月)
www2.astrazeneca.co.jp/revise/revdisp…
厚労省のホームページで随時、供給情報が公開されています👇
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厚生労働省:医療用医薬品供給状況
医薬品の供給状況の現状を網羅的に把握したい場合などにおすすめです。
【その他のご案内】
①「知らなかった…では済まされない!」初めての個別指導に備える30分集中講座
このニュースレターについての説明はこちら👇
本日の情報は以上です。
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