3分で確認!! 本日の医療ニュース 25/4/24号
本日もお忙しい医療従事者の方にささっと情報をお届けしていきます💊
同じ内容の記事を「note」でも投稿しています。
こちらのメールで上手く改行されず読みにくい場合は「note」からご確認いただくと読みやすい場合があります👇
それでは早速本日の気になったトピックスを紹介していきます👇
【本日のピックアップトピックス】
①財政制度等審議会 来年度の診療報酬改定に向けて議論

関連情報👇
【ちょこっと解説】
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財政制度等審議会は2026年度診療報酬改定で、病院と診療所の経営状況の差異を反映させたメリハリある改定、医師の地域偏在解消のための報酬措置、かかりつけ医機能を評価する報酬体系見直しが必要と指摘。
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委員からは「社会保障改革には国民の痛み分担への理解が不可欠」「若者の負担感に対しては保険料軽減で応えるべき」との意見が出された点が重要。
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増田分科会長代理は「物価上昇下での保険料負担増加に対処するため、制度全体の効率化・見直しが必須」と言及。社会保障制度の持続可能性確保が議論の焦点。
②“かぜ”のような症状の患者数 4月から定点調査開始 速報値も

【ちょこっと解説】
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国立健康危機管理研究機構が2025年4月から「急性呼吸器感染症」として、せき・のどの痛み・鼻づまりなどの"かぜ"症状のある患者数の定点調査を全国約3000医療機関で開始。インフルエンザや新型コロナ検査の陰性者も含めた包括的な調査である。
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4月13日までの1週間の速報値では、全国で18万1270人(1医療機関あたり49.38人)の患者を確認。栃木県、秋田県、岩手県などで特に患者数が多い傾向。
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将来的なパンデミックに備え、平時からの発生動向の探知と早期注意喚起を目指す取り組みとして、適切な感染症対策の検討に活用していく方針。
③地方病院で外国人向け外来を開設、「中小病院こそ在留外国人医療を」と語るワケ

【ちょこっと解説】
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岡山県の石川病院が2019年からベトナム語対応の外来を常設。地域に約2000人のベトナム人在留者がいることを背景に、N2レベルのベトナム人医療通訳者を職員として採用し、問診票の翻訳、翻訳機器設置、SNSでの情報発信などの環境整備を実施。
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開設後の主な効果は「職員の国際意識向上」。異文化交流が活性化し、外国人に対する抵抗感が薄れた。また外来患者増加による収入増も実現し、通訳者の人件費をカバー。専門外の疾患には医療通訳者が紹介病院に同行するなどの対応も行う。
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佐藤事務長は「中小病院こそ地域の在留外国人医療を担うべき」と主張。新体制導入の容易さを強調し、取り組み開始のポイントとして「核となる人物の設定」「医療通訳者の採用」「組織全体での協力体制」を挙げている。
④医療機関の倒産が過去20年で最多!しかも「消滅型」が増加

【ちょこっと解説】
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2024年の医療機関の倒産件数は64件(前年比56.0%増)と過去20年で最多。休廃業・解散も含めると662件に達し、特に注目すべきは「再建型」ではなく地域から医療機関が完全になくなる「消滅型」倒産の増加傾向。
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クリニックは全国で倒産が発生し地域的な偏りはないが、病院は地方での倒産が目立つ。病院では10億円以上の「大型倒産」も多く、7件中3件が該当。
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倒産増加の背景には、人口減少、経営者高齢化、人材不足、医療設備の老朽化、電気代や人件費などのコスト増が複合的に影響。人手不足による倒産も前年8件から10件へと増加。
⑤診療所でのAI活用、まず何をするべき?

【ちょこっと解説】
診療所におけるAI活用は、業務効率化やスタッフの負担軽減を達成する有効な手段となりうる。しかし、導入に際しては、以下の3点を踏まえる必要がある。
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院長自らが体験し、導入目的を明確化する: AIツールを実際に試用することで、その可能性や限界を体感することが重要である。その上で、AI導入によって「何を達成したいのか」という目的を明確にし、スタッフ間で共有する。
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段階的な導入と成功体験の共有: 一度に多くの業務にAIを導入するのではなく、まずは小規模な領域から始め、成功体験を積み重ねることが重要である。成功事例を共有することで、スタッフのAIに対する抵抗感を減らし、導入を円滑に進めることができる。
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リスク管理と補助ツールとしての活用: AIはあくまでも補助ツールであり、最終的な責任は人間が負うという意識を忘れてはならない。個人情報保護やセキュリティ対策を徹底し、AIが出力した情報は鵜呑みにせず、必ず人間の目で確認する必要がある。
⑥AIで失語症リハビリ、東京 社会復帰支援へアプリ提供計画

#Yahooニュース
news.yahoo.co.jp/articles/a76c9… AIで失語症リハビリ、東京 社会復帰支援へアプリ提供計画(共同通信) - Yahoo!ニュース 言語機能がうまく働かなくなる「失語症」を抱える東京都の石渡達也さん(50)が、人工知能(AI)を生かした失語症のリハビ news.yahoo.co.jp
関連情報👇
【ちょこっと解説】
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脳卒中で失語症を抱える石渡達也さん(50)が、AIを活用した失語症リハビリ支援アプリ「スピーチ・リンク」の提供を計画。ChatGPTを導入し、会話を約10分間行うと言葉の明瞭さなど5項目で採点され、言語聴覚士からのオンラインレッスン機能も搭載。
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自身がIT関連の仕事中に脳卒中で倒れ、右半身麻痺や失語症に苦しみ社会復帰に困難を感じた経験から開発を決意。言語聴覚士との訓練時間の制約や地方での訓練機会の少なさを課題と認識し、解決策を提供。
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9月の提供開始を目指し、現在クラウドファンディングで運営費用を募集中。失語症は国内約50万人が抱える高次脳機能障害で、言い間違いや発音不明瞭などの症状があり、重症例では「聞く」「話す」「読む」「書く」機能全てが低下する実態。
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【医薬品供給情報】
こちらでご案内する情報は主に下記のサイトから情報を得ています。
医薬品の供給状況を確認できる大変便利で有難いサイトですので是非ご活用ください。
①共和薬品工業(自主回収)

共和薬品工業
ミグリステン®錠20の回収に着手いたしました
amel-di.com/medical/di/dow…

共和薬品工業
スルモンチール®錠10mgの回収に着手いたしました
amel-di.com/medical/di/dow…

共和薬品工業
スルモンチール®錠10mg 一時供給停止に関するご連絡とお詫び
amel-di.com/medical/di/dow…
②アルフレッサファーマ

アルフレッサファーマ
販売中止のご案内
トロペロン細粒1%,トロペロン錠0.5mg,トロペロン錠1mg,トロペロン錠3mg,トロペロン注4mg
alfresa-pharma.co.jp/news/pdflink/N…

アルフレッサファーマ
販売中止のご案内
ナファモスタットメシル酸塩注射用10mg「AFP」,ナファモスタットメシル酸塩注射用50mg「AFP」,ナファモスタットメシル酸塩注射用100mg「AFP」
alfresa-pharma.co.jp/news/pdflink/N…
③Meiji Seika ファルマ

Meiji seikaファルマ
パロキセチン錠5mg「明治」 バラ100錠包装の販売中止のご案内
meiji-seika-pharma.co.jp/medical/produc…
④岩城製薬

岩城製薬
医療用医薬品 供給情報(2025年4月23日現在)
iwakiseiyaku.co.jp/dcms_media/oth…
⑤太陽ファルマ

太陽ファルマ
カイトリル®注 1mg 出荷量状況変更のご案内
taiyo-pharma.co.jp/ja/med_home/in…
厚労省のホームページで随時、供給情報が公開されています👇
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厚生労働省:医療用医薬品供給状況
医薬品の供給状況の現状を網羅的に把握したい場合などにおすすめです。
【その他のご案内】
①【医療系企業様向け】病院経営のリアルを知る!企業が押さえるべき医療業界の仕組みと課題
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本日の情報は以上です。
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それでは次回の配信もお楽しみに♪
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