3分で確認!!　本日の医療ニュース　25/1/9号

それでは早速本日の気になったトピックスを紹介していきます👇

関連情報👇

【ちょこっと解説】

• 沢井製薬は2025年1月8日、タミフル後発品「オセルタミビルカプセル75mg」および「オセルタミビルDS3%」の一時供給停止を発表。インフルエンザの急激な流行拡大による需要増加で製造が追いつかない事態に陥る。

• 供給再開時期について、カプセル製剤は2月上旬、DS製剤は1月下旬を予定。医療関係者への情報提供を開始し、適切な対応を呼びかけている状況。

• 24年51週の定点当たりインフルエンザ報告数は42.66と、前週19.06から急激に増加。前年同期の23.13も大幅に上回り、全国的な感染拡大が明確となった。

【ちょこっと解説】

日本薬剤師会は、薬局向けに「クレーム対応費用保険」を2025年2月15日より開始する。

• 背景と目的: 近年、薬局においても悪質なクレームやSNS を介した一方的な情報発信、セクシャルハラスメント等の問題が増加。これらの過大な要求に対応するため、薬局開設者や管理薬剤師からの要望を受け、新たな保険を設計。

• 保険の概要: 薬剤師賠償責任保険への加入が必須。保険会社設置の専門相談窓口「クレームコンシェル」による無料相談、アドバイス、必要に応じた弁護士による法的対応等のサービスを提供。 相談で解決しない場合は、弁護士費用を保険金として支払う。

• 対象となるクレーム行為: 暴行・脅迫・強要・威力、セクシャルハラスメント、不退去、偽計・風説の流布等。保険料は１店舗あたり年間9000円。

【ちょこっと解説】

• 医療機関のクチコミの信頼性と影響：医療機関を選ぶ際、クチコミを参考にする人が増加。しかし、事実と異なる悪意ある投稿が医療現場を混乱させ、患者の選択や医療機関の経営に悪影響を及ぼす事例が多発。

• 医療関係者への被害と対応の課題：医師の7割以上が誹謗中傷の被害を経験。投稿削除には投稿者特定や裁判が必要で、対応には多大な労力と時間がかかる。対応策として、事実の説明や弁護士を介した削除依頼が推奨されている。

• 信頼できるクチコミを見分ける方法：偏りやバイアスを考慮し、投稿者の他のクチコミや極端な意見の集中、事実が含まれているかを確認。感情的な意見と事実を区別して参考にすることが重要。

【ちょこっと解説】

本稿では、整形外科クリニックにおける覆面調査を通して、自動化システム導入における患者視点の重要性を示す事例を紹介する。

• 第一に、電話自動音声対応システム導入による患者からの苦情増加について分析する。自動音声の案内内容が簡潔すぎるため、患者は目的の操作に辿り着けず、一方的に電話を切られることに繋がっていた。改善策として、案内内容の詳細化、番号案内の繰り返しなどが提案され、実施後は苦情が激減した。

• 第二に、自動精算機の使い勝手に関する問題点を指摘する。操作方法が分かりにくい上に、スタッフのサポートもスムーズではなかったため、患者にストレスを与え、スタッフの負担軽減にも繋がっていない状況であった。結果として、スタンド式で操作性の高い精算機に変更し、設置場所も工夫することで、患者とスタッフ双方にとって利用しやすい環境を実現した。

• 最後に、DXによる自動化が加速する医療業界において、患者視点に立った運用が重要であることを強調する。自動化によって創出された時間を活用し、患者とのコミュニケーションを強化することで、ホスピタリティの高いクリニックへと進化していくことが期待される。

【ちょこっと解説】

• 日本の医療には欧米と比較して「平均在院日数が長い」「検査・治療・投薬の重複が多い」「セルフメディケーションの普及率が低い」という3つの無駄が存在。急性期医療の平均在院日数は16.1日とOECD加盟国で突出して長く、高齢化や自己負担の少なさが要因である。

• 医療機関を自由に選択できる日本では、同じ症状で複数の医療機関を受診し、検査や投薬が重複するケースが多発。この課題解決には、マイナ保険証をベースにした電子処方箋システムや地域医療連携システムの整備が不可欠である。

• セルフメディケーション実施率は約30%と欧米の半分程度。背景には保険診療の方が一般用医薬品購入より自己負担が少ないという実態がある。今後は薬局でのFAF（フォロー、アセスメント、フィードバック）実践が重要となる。

関連情報👇

【ちょこっと解説】

• 湘南鎌倉総合病院は、神奈川県の「ロボット実装促進事業」に参加し、人手不足対策とCOVID-19下での非接触サービス提供を目的に、複数のロボットの実証実験を実施。9種類のロボットを検証し、最終的に「廊下清掃ロボット」「内視鏡検査説明ロボット」「ストレッチャー搬送アシストロボット」の3種を本格導入に至る。

• 廊下清掃ロボットは床面清掃作業時間を約85%短縮し、年間900時間の作業時間削減を実現。委託清掃スタッフを4人から「1人+ロボット1台」体制に変更することで、月額約39万円の委託費削減に成功。内視鏡検査説明ロボットは医療クラークの月間残業時間を60時間からゼロに改善。

• ストレッチャー搬送アシストロボットは、看護補助者の腰部負担を大幅に軽減。OWAS法による姿勢評価で最高レベルの負担から最低レベルまで改善を実現。今後は物品搬送ロボットの導入も検討中。

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こちらでご案内する情報は主に下記のサイトから情報を得ています。

医薬品の供給状況を確認できる大変便利で有難いサイトですので是非ご活用ください。

４月１日より厚労省のホームページで随時、供給情報が公開されています👇

• 厚生労働省：医療用医薬品供給状況

医薬品の供給状況の現状を網羅的に把握したい場合などにおすすめです。

このニュースレターについての説明はこちら👇

本日の情報は以上です。

本日も張り切っていきましょう(^^)

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