3分で確認!!　本日の医療ニュース　25/3/28号

【ちょこっと解説】

• 厚生労働省が2025年3月27日、新有効成分含有医薬品7製品を承認。EGFR/MET二重特異性抗体・ライブリバントと併用する経口EGFR阻害薬・ラズクルーズ錠が非小細胞肺がん治療薬として承認された。

• 注目すべき新薬として、国内初の組織因子標的ADC・テブダック点滴静注用が子宮頸がんの2次治療以降に、また国内初の閉塞性肥大型心筋症治療薬となるカムザイオスカプセルが承認された。

• そのほか、トランスサイレチン型心アミロイドーシス治療薬のビヨントラ錠、アラジール症候群治療薬のリブマーリ内用液、食道がん治療薬のテビムブラ点滴静注、白血病治療薬のティブソボ錠が承認された。

関連情報👇

• 長生堂製薬：『医薬品医療機器等法に基づく行政処分について』

【ちょこっと解説】

• 徳島県は長生堂製薬の川内工場に対し、業務改善中に新たな製造管理上の不備が発覚したことを理由に、2025年3月28日から4月28日までの32日間の業務停止命令および業務改善命令を下した。GMP省令違反として、承認事項不遵守、虚偽記録作成、製造手順逸脱等の11項目の違反を指摘。

• 同社は2021年10月の業務改善計画書で川内工場にサイトQAを配置する予定だったが実行せず、法令遵守体制の改革に必要な措置を十分に講じなかったと徳島県は厳しく指摘。行政処分では14品目の抗生物質が業務停止命令の除外品目として指定された。

• 長生堂製薬は処分を重く受け止め、再発防止と信頼回復に全社一丸となって取り組む姿勢を表明。小城和紀社長は月額報酬30％減額（6か月）、取締役3人は10％減額（6か月）の処分を公表した。

【業務停止命令除外品目・14品目】
・ケフラールカプセル250mg・セファクロルカプセル250mg「SW」・セファクロルカプセル250mg「トーワ」・セファクロルカプセル250mg「JG」・セファクロル細粒小児用10％「SW」・セファクロル細粒20％「日医工」・セフカペンピボキシル塩酸塩錠100mg「CH」・セフジトレンピボキシル錠100mg「CH」・セフゾン細粒小児用10％・セフジニル細粒小児用10％「SW」・セフゾンカプセル50mg・セフゾンカプセル100mg・セフスパン細粒50mg・セフポドキシムプロキセチル錠100mg「SW」

【ちょこっと解説】

• 参天製薬は、子どもの近視進行を抑制する国内初の点眼薬「リジュセア」を4月21日に発売する。価格は1か月分で税込み4380円。公的医療保険の対象外のため、全額自己負担となる。

• リジュセアは、軽度から中等度の近視の子供を対象としている。国内で実施した治験では、投与後24か月で5～15歳の近視の進行を有意に抑制する効果が確認された。厚生労働省が昨年12月、製造販売を承認している。

• 近視の子供は増加傾向にあり、文部科学省の調査によると、2024年度は小学生の約4割、中学生の6割超が裸眼視力1.0未満という結果が出ている。海外ではすでに同じ成分の目薬が使用されており、国内でも一部医療機関で自由診療で処方されている。

【ちょこっと解説】

• 名古屋大チームの研究で、運転中の糖尿病患者にアラート機能付き持続血糖測定器(CGM)を装着すると、低血糖リスクを軽減可能と判明。運転中の低血糖発生率が33%から19%に低下し、安全運転や交通事故減少に有効。

• CGMは皮膚に装着して日常生活を送りながら血糖値を記録するシステム。従来の指先採血と異なり、低血糖や高血糖をより詳細に把握可能。特に「1型糖尿病」患者では非運転時の低血糖時間も短縮。

• 低血糖は初期に手の震えなどの症状が出るが、繰り返すと自覚困難となり、急性意識障害などの中枢神経症状を引き起こす危険性あり。アラートにより迅速にブドウ糖摂取などの対策が可能に。

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【ちょこっと解説】

•  江崎グリコが約1万株の中から発見した「GCL1815株」は、免疫系統のスイッチを入れる・ウイルス感染細胞を排除する・病原体侵入を防ぐという3つの免疫機能を向上させる乳酸菌。風邪の自覚症状を抑える効果も実証された。

• この乳酸菌は、IgA産生誘導・樹状細胞活性化・IL-12産生誘導という3つの免疫評価すべてで優れた結果を示し、一般的な乳酸菌と比較して2〜45倍の効果を持つ。その成果は国際科学誌にも掲載された。

• グリコは今春にもこの乳酸菌を活用した菓子製品の発売を目指しており、今後も感染症予防効果の検証を進め、健康維持に貢献するとしている。

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【ちょこっと解説】

Oura Ringは、単なる健康データ記録デバイスから、個人に寄り添う「小さな医師」を目指している。

• 深刻化する医師不足を解消するコンシェルジュドクター: Oura Ringは、従来のヘルストラッカーを超え、個々の健康状態を常時モニタリングし、パーソナライズされた健康管理アドバイスを提供することで、不足するかかりつけ医の役割を担うことを目指す。

• 進化する機能と医療機関との連携: 精度向上、プライバシー保護強化に加え、「症状レーダー」のような機能導入、医療機関との提携、ヘルスケア関連企業の買収などを通して、医療レベルのサービス提供基盤を着々と構築している。

• 「N-of-1」時代：パーソナライズ化されたヘルスケアの実現: 従来の「平均値」に基づいた医療から、個々の体質や生活習慣に最適化された「N-of-1」医療へのパラダイムシフトが起きつつあり、Oura Ringは、ウェアラブルデバイスの特性を生かし、個々の健康状態を詳細に把握することで、この新たな医療時代の鍵となる存在を目指す。

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こちらでご案内する情報は主に下記のサイトから情報を得ています。

医薬品の供給状況を確認できる大変便利で有難いサイトですので是非ご活用ください。

４月１日より厚労省のホームページで随時、供給情報が公開されています👇

• 厚生労働省：医療用医薬品供給状況

医薬品の供給状況の現状を網羅的に把握したい場合などにおすすめです。

このニュースレターについての説明はこちら👇

本日の情報は以上です。

本日も張り切っていきましょう(^^)

それでは次回の配信もお楽しみに♪