3分で確認!!　本日の医療ニュース　25/5/28号

それでは早速本日の気になったトピックスを紹介していきます👇

関連情報👇

• 財政制度等審議会：『激動の世界を見据えたあるべき財政運営』

【ちょこっと解説】

• 財政制度等審議会は「激動の世界を見据えたあるべき財政運営」の建議を取りまとめ、2000年代以降の医学部定員増世代が「開業適齢期」を迎えることから、病院勤務医から開業医へのシフトを防ぐための診療報酬体系見直しを提言。

• 無床診療所のみを経営する医療法人の利益率が8.6%と、病院のみ経営の2.1%や中小企業全産業平均3.6%より高いことを指摘し、国民負担軽減と必要な医療保障のバランスを図るメリハリある対応を検討すべきと強調。

• 増田寛也・財政制度分科会長代理は、医療界からの診療報酬期中改定要望に対し「どれだけ多くの国民の理解があるかにかかっている」と述べ、社会保障制度の持続可能性を優先する姿勢を示した。

【ちょこっと解説】

• 岐阜赤十字病院が「禁煙外来」を開設し敷地内全面禁煙と定めていたにもかかわらず、事務職員や看護師など16人が長年にわたり病棟周辺で喫煙していたことが通報により発覚。

• 禁煙外来での診療報酬請求には国基準で敷地内禁煙が必須条件であったため、2006年6月から昨年までの診療報酬約450万円を約750人の患者や健康保険組合に返還する事態に。

• 全面禁煙とした2005年当初から敷地内喫煙の情報が複数回寄せられていたが職員と特定できなかった経緯あり、病院側は「健康増進を率先すべき病院でこのような事態が発生し深くおわび」と謝罪し厳正処分の方針。

【ちょこっと解説】

• 厚労省のセルフメディケーション税制検討会では、現在対象外の胃腸薬を追加する方針が示された。胃腸症状は薬局で相談が多く、健保連も医療費適正化の観点から追加に賛成。

• OTC検査薬の追加については日本OTC医薬品協会と日本薬剤師会が要望したが、日本医師会は検査精度の観点から慎重姿勢を示し、意見が分かれた。

• 痩身・美容目的の医薬品は保険給付対象外のため除外する方向。現行の税制は令和8年12月末までだが、延長または恒久化を視野に議論中で、新対象範囲は令和9年1月からの適用見込み。

【ちょこっと解説】

• メトホルミンによる変形性膝関節症患者の疼痛改善効果を検証したオーストラリアの臨床試験。過体重または肥満の患者107名を対象に、メトホルミン群とプラセボ群に分けて6ヶ月間の二重盲検試験を実施。

• 主要評価項目である膝関節痛のVAS変化量は、メトホルミン群で-31.3mm、プラセボ群で-18.9mmと、メトホルミン群で有意な改善を確認。効果量は非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を上回る結果。

• WOMACスコアにおいても、疼痛・こわばり・機能の全てでメトホルミン群が有意な改善を示した。有害事象は下痢や腹部不快感が主で、メトホルミン群で30%、プラセボ群で19%に発生。

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【ちょこっと解説】

• 金太郎薬局羽束師在宅ケアセンターが導入した散薬鑑査支援装置「コナミルベース」は、分光分析技術を活用し、わずか4秒で散薬の成分と重量を同時鑑査。目視判別が困難な散薬調剤に客観的判定をもたらし、薬剤師の安心感向上と業務効率化に貢献。

• 一包化された散薬の測定は装置に差し込むだけで完了。薬剤固有の波形データを取得し、データベースと照合する仕組み。混合散薬の混合比確認や、各薬局独自の粉砕調剤にも対応可能な波形データ登録機能も搭載。

• 直感的な操作性と必要機能に絞られた設計が現場に適合。薬剤師の調剤への安心感は職場環境改善につながり、長期的な人材定着にも寄与すると代表取締役の川野氏は評価。

【ちょこっと解説】

• オーストラリアRMITの研究チームが原子レベルに薄いMoS₂（モリブデンジスルフィド）を使用し、「目」「脳」「記憶装置」を一体化した脳型チップを開発。このチップは人間の神経細胞のように電気を蓄積して一定量でスパイク信号を発する「漏れ積分発火モデル」を模倣し、外部コンピューターの支援を最小限に抑えながら周囲の動きを瞬時に検知する特徴を持つ。

• 従来のデジタルカメラやコンピューターが映像をフレームごとに取得・処理するのに対し、このニューロモルフィック技術はアナログ処理によりエネルギー消費を大幅に削減。センシング・情報処理・メモリ保持を一つのチップで融合させた点が画期的であり、実験では手の動きによる視界の変化を即座に捉えることに成功した。

• 自動運転車やロボットへの応用が期待され、危険の兆候をほぼ瞬時に察知し迅速な対応が可能になる技術として注目を集める。現在は概念実証段階だが、研究チームは多数のチップを格子状に並べたピクセルアレイへの拡張研究に着手しており、赤外線領域での動作や有毒ガス検知などの応用も検討中。

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医薬品の供給状況を確認できる大変便利で有難いサイトですので是非ご活用ください。

厚労省のホームページで随時、供給情報が公開されています👇

• 厚生労働省：医療用医薬品供給状況

医薬品の供給状況の現状を網羅的に把握したい場合などにおすすめです。

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本日の情報は以上です。

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