3分で確認!!　本日の医療ニュース　25/5/29号

それでは早速本日の気になったトピックスを紹介していきます👇

【ちょこっと解説】

• 財政制度等審議会が、社会保障関係費の伸びを「高齢化の範囲内に抑制する」方針を継続し、現役世代の負担増を抑制するための建議を提出。医療費・介護費抑制が国家財政健全化の重要課題として位置付け。

• 2026年度診療報酬改定では、診療所の良好な経営状況を踏まえた見直しを提言。具体的には地域包括診療料と認知症地域包括診療料の統合、機能強化加算の廃止、外来管理加算の再診料への包括化などを検討。

• 介護保険については、介護人材の確保と処遇改善を前提に、要介護1・2の訪問・通所介護の地域支援事業への移行や、利用者2割負担の導入など、介護費適正化を推進する方針を提示。

【ちょこっと解説】

財政審：薬局数集約化と調剤報酬見直しの提言

• 日本の薬剤師数・薬局数は増加傾向にあり、国際比較で突出して多いため、薬局数の集約化・適正化が喫緊の課題。調剤報酬は「対物業務」から「対人業務」への一層のシフトを進めるべき。

• 調剤医療費のうち技術料の伸びが顕著で、薬剤師一人当たりの技術料も増加。「調剤管理料」は表面的な対人業務評価にすぎず、かかりつけ薬剤師指導料や服用薬剤調整支援料など真の対人業務評価への重点化が必要。

• 処方箋集中率の高い薬局は備蓄医薬品の品目数が少なく低コスト運営が可能なため、調剤基本料1の適用範囲縮小を検討すべき。

関連情報👇

• 日本医療機能評価機構：『薬局ヒヤリ・ハット事例収集・分析事業の「共有すべき事例」』

【ちょこっと解説】

• 医療機能評価機構が報告した薬局ヒヤリ・ハット事例から、名称類似薬剤の取り違え防止には「取り違え注意一覧」の作成・更新が重要。薬剤師が「医療用医薬品の最新の添付文書情報」を把握し、薬剤の併用デメリットを発見、医師への疑義照会で処方変更に成功した好事例あり。

• 薬剤師が患者とのコミュニケーションにより病歴を確認し、糖尿病患者に対する不適切な一般用医薬品（プソイドエフェドリン含有製品）の販売を回避。一般用医薬品販売時には添付文書確認と患者情報の把握が必須。特定背景を持つ患者に使用できない医薬品リストの薬局内共有が有効。

• 薬局・薬剤師には「対物業務」から「対人業務」への移行が求められ、かかりつけ機能の充実が重要。高齢者のポリファーマシー対策として、薬剤師による減薬提案や調剤報酬改定での評価充実が進む。病院、クリニック、薬局の連携による地域ぐるみのポリファーマシー対策推進が医療安全確保の鍵。

【ちょこっと解説】

• 写真で"診ない"：処方内容だけの静止画的判断を避け、服薬後の効果や副作用を含めた時間軸での動画的視点が重要。単なる瞬間的評価ではなく、継続的な経過観察こそ薬剤師に求められる姿勢。

• 訴えに1対1で反応しない：患者の複数の訴えに個別対応すると過剰投薬リスク発生。症状の背景や優先度を見極め、本当に改善が必要な問題を慎重に判断する態度が必須。

• 病気ではなく「暮らし」を診る：完治や完全な症状消失にこだわらず、社会生活の維持を目標とする視点が重要。薬剤師は単なる薬の提供者から、患者の背景や時間軸、社会関係を考慮した「暮らしを支える医療人」への転換が求められる。

関連情報👇

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【ちょこっと解説】

• 小説「ＭＲ」の著者・久坂部羊氏が医療貢献研究会セミナーで講演。良心的ＭＲと悪役的ＭＲを対比した小説の舞台裏を語る。製薬会社の営業職として葛藤する姿を描写。

• 良心を捨てて売上のみを追求する道と、患者のために誠実に行動する道の対比を通じ、医療現場での倫理的ジレンマを表現。実体験を元にした人物造形の裏話も披露。

• 医療貢献活動は会社からの評価を受けにくく困難だが重要。「善意だけでは活動が続かない。善意の落とし所を考えることが継続につながる」と強調。

【ちょこっと解説】

• 加齢による筋肉量減少「サルコペニア」は40代以降に進行し、筋力低下・転倒リスク増加・代謝悪化など健康寿命に悪影響を及ぼす重大な問題。特に筋力低下は筋肉の質や血管・神経系の変化が原因となり、運動不足により加速される現象。

• 最新研究では高齢者の筋力トレーニングとメトホルミン（糖尿病治療薬）の併用効果を検証。メトホルミンは筋肉量増加を抑制するが、筋肉の質や機能向上に寄与し、運動による酸化的損傷や炎症を軽減する効果が判明。

• 運動単独とメトホルミン併用では筋力向上に同等の効果があり、メトホルミンはAMPキナーゼ活性化・mTOR抑制という寿命延長メカニズムに作用。両者の組み合わせは相互作用による総合的な健康増進効果が期待できる結論。

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こちらでご案内する情報は主に下記のサイトから情報を得ています。

医薬品の供給状況を確認できる大変便利で有難いサイトですので是非ご活用ください。

厚労省のホームページで随時、供給情報が公開されています👇

• 厚生労働省：医療用医薬品供給状況

医薬品の供給状況の現状を網羅的に把握したい場合などにおすすめです。

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本日の情報は以上です。

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