3分で確認!! 本日の医療ニュース 25/5/21号
本日もお忙しい医療従事者の方にささっと情報をお届けしていきます💊
同じ内容の記事を「note」でも投稿しています。
こちらのメールで上手く改行されず読みにくい場合は「note」からご確認いただくと読みやすい場合があります👇
それでは早速本日の気になったトピックスを紹介していきます👇
【本日のピックアップトピックス】
①報告品目・新キット製品26品目を官報告示 21日収載 ウゴービの4回分充填製剤、ステラーラBSなど

【ちょこっと解説】
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厚労省が5月21日から新キット製品26品目を薬価収載。ウゴービ皮下注MDは肥満症向けGLP-1受容体作動薬で週1回投与に必要な4回分が充填済み。ステラーラBSやリバルエンLAパッチなども新たに収載された。
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カルケンス錠はpH条件に関わらず薬物溶出する改良型BTK阻害薬。胃酸分泌抑制剤との併用が可能で、従来カプセル剤の使用制限を解消。血液がん患者の治療選択肢を拡大。
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週2回貼付タイプのアルツハイマー型認知症薬・リバルエンLAパッチは有用性加算適用。ラゲブリオ錠はカプセル剤より小型化し1回の服用量を4カプセルから2錠に削減。利便性向上の改良製剤が多数収載された。
②厚労省 多発性骨髄腫に対する初のADC・ブーレンレップなど新薬2製品承認 8製品の適応追加等承認も

関連情報👇
【ちょこっと解説】
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厚生労働省が新薬2製品と適応追加8製品を承認。国内初の抗体薬物複合体(ADC)「ブーレンレップ」(GSK)が再発・難治性多発性骨髄腫に、RSウイルスRNAワクチン「エムレスビア筋注」(モデルナ)が承認取得。
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適応追加では、「セムブリックス」(ノバルティス)が慢性骨髄性白血病の1次治療へ拡大、「バビースモ」(中外製薬)が網膜色素線条に対する国内初の治療薬として承認、「キイトルーダ」(MSD)が悪性胸膜中皮腫への適応追加など。
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希少疾患領域では「ファビハルタ」がC3腎症向け初の治療薬として承認。他にも「タグリッソ」(アストラゼネカ)のEGFR遺伝子変異陽性肺がんへの適応拡大、「スパイクバックス」(モデルナ)の小児用量追加なども承認。
③穿刺血検査を時期尚早とした取りまとめに異議

【ちょこっと解説】
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規制改革推進会議健康・医療・介護WGにて、穿刺血検査の一般用検査薬(OTC)化に関する議論が行われ、厚労省の「時期尚早」とした取りまとめに対し、専門委員から厳しい指摘が相次いだ。専門家らは、検査の増加が生活習慣病の早期発見や重症化予防に必要と強調。
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厚労省が課題とした「使用者側のリテラシー不足」について、WG専門委員は「世界的に普及している自己検査が日本人だけリテラシー不足とする根拠」を質問。厚労省は医療提供側から見たリテラシーや陽性結果への対処懸念を説明したが、委員からは「医師の縄張り意識が患者の生命を犠牲にしている」との批判も。
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薬局現場からは、穿刺血検査のOTC化に賛同しつつも、薬剤師・薬局の質の担保のための研修体制や施設基準の策定、また現在「研究用」として販売されている未承認検査キットへの対策が必要との意見が出された。
④高齢者に対する週1回のインスリンイコデク、5つの留意点を学会が発表

関連情報👇
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日本糖尿病学会と日本老年医学会の合同委員会:『高齢者における週1回持効型溶解インスリン製剤使用についてのRecommendation』
【ちょこっと解説】
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世界初の週1回投与可能な持効型溶解インスリン製剤「インスリンイコデク(アウィクリ)」について、日本糖尿病学会と日本老年医学会の合同委員会がRecommendationを公表。高齢者への投与における5つの留意点を示した。
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留意点は、適切な治療目標設定、血糖モニタリングの実施、訪問看護・介護環境での慎重な計画、感染症・術前の血糖管理、低血糖予防の注意事項と対応である。投与後2〜4日目の血糖値測定が重要とされる。
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高齢者への投与において、食事量や質にむらがある場合は適応を慎重に検討すること。1日1回投与の持効型インスリンからの切り替え時は1.5倍増量が推奨されるが、2回目以降は増量を継続しない方針である。
⑤2040年の診療業務、医療DXの推進で何が変わる?

【ちょこっと解説】
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2040年、団塊ジュニア世代の高齢化と医療従事者不足に備え、国は医療DXによる効率化を推進。しかし日本の医療DXは他国より遅れており、ベンダー側のプロダクトアウト型アプローチや医療機関の投資困難などが原因。良好な医療アクセス環境も遅れの一因となっている。
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将来的には生成AIを活用した診断支援プラットフォームが現場で普及する可能性あり。マルチモーダルな医療情報を統合処理し、画像データや患者背景を包括的に分析して診断をサポート。クラウドでの情報共有基盤も徐々に整備され、2040年には「ヘルスエージェント」として機能する見込み。
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医療DX成功の鍵は技術そのものより現場への浸透環境。院内で医療DXを推進するには強力なリーダーシップが不可欠で、政府主導の情報共有や人材派遣支援も必要。医療機関も主体的にベンダーと協働し、テクノロジーを活かす「土壌」を今から育てるべきである。
⑥医師の疑問に答える、臨床ナレッジAI「Cubec」を提供開始

関連情報👇
【ちょこっと解説】
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株式会社Cubecが医師の臨床疑問に対し研究論文等に基づく信頼性の高い情報をワンストップで提供する臨床ナレッジAI「Cubec」を開発。2025年5月19日より提供開始。対話型インターフェースで医師が日常会話の言葉で入力すると、出典付きの回答を表示する仕組み。
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ANOBAKAやライトアップベンチャーズからの増資6,000万円と金融機関からの借入2,000万円で総額8,000万円を調達。創業からの累計額は2.3億円に到達。国立循環器病研究センター発ベンチャーとして認定済み。
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本サービスは医師向けに無料提供し、医師の入力データを分析して製薬企業へのマーケティング支援サービスを有償で展開するビジネスモデルを採用。大阪・関西万博にも参加予定。
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【医薬品供給情報】
こちらでご案内する情報は主に下記のサイトから情報を得ています。
医薬品の供給状況を確認できる大変便利で有難いサイトですので是非ご活用ください。
①ラクール薬品販売

ラクール薬品販売
5月出荷状況リスト
rakool.co.jp/upload/1747708…
②ニプロ

ニプロ
テラムロ配合錠AP/BP「ニプロ」 他社品限定出荷に伴う 新規ご注文辞退および限定出荷(出荷数割当運用)のお願い
med.nipro.co.jp/servlet/servle…
③キョーリンリメディオ

キョーリンリメディオ
【限定出荷のご案内】シアノコバラミン点眼液0.02%「杏林」
med.kyorin-rmd.com/news/pdf/2025/…
④科研製薬

科研製薬
ロスバスタチン錠2.5mg/5mg「科研」 販売中止のお知らせ
medical-pro.kaken.co.jp/product/rosuva…
⑤岩城製薬

岩城製薬
医療用医薬品 供給情報(2025年5月20日現在)
iwakiseiyaku.co.jp/dcms_media/oth…
⑥陽進堂(自主回収)

⑦寿製薬

寿製薬
マーズレン配合錠0.5ESマーズレンS配合顆粒トラセミド錠4mg「KO」ラマトロバン錠75mg「KO」ロルノキシカム錠4mg「KO」トラマドール塩酸塩OD錠25mg「KO」トラマドール塩酸塩OD錠50mg「KO」 納期遅延のお詫びとお知らせ
kotobuki-pharm.co.jp/prs2/wp-conten…
厚労省のホームページで随時、供給情報が公開されています👇
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厚生労働省:医療用医薬品供給状況
医薬品の供給状況の現状を網羅的に把握したい場合などにおすすめです。
【その他のご案内】
①「知らなかった…では済まされない!」初めての個別指導に備える30分集中講座
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