3分で確認!!　本日の医療ニュース　25/5/27号

それでは早速本日の気になったトピックスを紹介していきます👇

【ちょこっと解説】

• 全国で築40年以上の病院が増加し、建物の老朽化が医療現場に深刻な影響を及ぼしている。NHKの調査によると、法定耐用年数を超えた病院は1623か所に上り、その多くが救急医療を担う重要な施設である。建築費の高騰と経営難が課題である。

• 都市部でも病院の建て替えが難航し、一部の病院は診療を休止せざるを得なくなっている。東京都での事例では、建て替えの資金が調達できず診療休止に追い込まれた病院が、地域の医療負担を増加させ、住民に困惑を生んでいる。

• 行政と民間の連携による病院の建て替えが成功した例もあり、医療資源の効率的な活用が期待されている。専門家は、病院の統合・再編や集約化が老朽化対策に有効であるとし、地域医療の必要性を話し合うことが重要であると指摘している。

【ちょこっと解説】

• 日本病院団体協議会と日本医師会が、MEDISによる電子処方箋リモート署名サービスの有償化（最大11万円）見直しと公的補助再開を求める要望書を厚労省に提出。十分な説明なく突然の有償化は医療DX推進の流れに逆行すると主張。

• 電子処方箋は重複投薬抑制や業務効率化を目的とする国策。HPKIセカンド電子証明書によるリモート署名が推奨されていたが、2025年4月から有償化され、未払いの場合はサービス停止の方針。

• 2025年4月時点で電子処方箋を運用する病院は954施設、申請済みは2710施設だが、未導入の医療機関約半数が「導入予定なし」と回答。高額なシステム導入費用や実感できる導入メリットの少なさが普及の障壁となっている。

【ちょこっと解説】

【OTC類似薬の保険除外と医療制度改革に関する猪瀬直樹議員の提言】

•  「処方箋医薬品」から「OTC類似薬」、「一般用医薬品」への流れが滞っており、OTC類似薬の保険適用除外で約1兆円の医療費削減が可能。調査によれば、同一成分・同容量の42成分だけでも1578億円の無駄が存在。

• 現行制度は提供側の論理で設計され、風邪程度でも医師の診察と処方箋が必要。欧州では重症疾患は保険でカバーし軽症は自己負担とするメリハリある給付体系だが、日本では湿布薬も保険適用となる非効率的構造。

• 日本の病床数は世界一であり、急性期・療養型・精神を合わせて9万床程度の削減が可能。特に精神病床は約32万床あり、75歳以上が約4割を占めることから、人口減少に伴い10万床程度は削減可能。

【ちょこっと解説】

• 植え込み型BCI（脳コンピューターインターフェース）により、運動機能を失ったALS患者が脳波だけで機器操作やコミュニケーションが可能に。脳表面に電極シートを設置し、AIで脳波解析する低侵襲の技術。

• 大阪大学とJiMEDが開発中のBCIは2025年度に治験開始、2028年頃実用化予定。従来の視線入力等より病状進行後も使用可能で、スマートウォッチサイズの脳波計が、患者の「手を握る」などのイメージを検知して文字入力や機器操作を実現。

• 将来的にはスマートフォン操作やロボットアーム制御も可能になり、ALS以外にも脊髄小脳変性症や頸髄損傷患者への応用も期待。患者の社会復帰支援まで視野に入れた技術開発が進行中。

【ちょこっと解説】

• 国立がん研究センターの国際共同研究で、大腸がん患者の全ゲノム解析から、日本人患者の5割に「コリバクチン毒素」が関与している可能性を発見。この割合は他国平均の2.6倍。

• コリバクチン毒素は大腸菌などが産生し、大腸細胞の遺伝子に変異を引き起こしてがん発症につながる可能性あり。特に50歳未満の若年患者や大腸がんの初期段階での遺伝子変異に関連。

• 研究成果は英科学誌「ネイチャー」に掲載。この発見により新たな治療薬や予防法の開発が期待され、今後は若年患者に重点を置いた研究が進められる予定。

【ちょこっと解説】

• 糖尿病対策に有酸素運動と筋トレの組み合わせが効果的。筋力トレーニングを取り入れることで運動効果が大幅に向上し、血糖値の低下、インスリン感受性の改善、体重管理など多くの健康効果が得られる。

• 14万人超を対象とした大規模調査により、筋力の高い人は2型糖尿病発症リスクが44％低下することが判明。遺伝的リスクがある人でも、筋力維持によって糖尿病リスクを抑制可能。

• 「貯筋運動」は特別な道具を使わず、自分の体重を利用した自重トレーニング。家庭や職場など場所を選ばず取り組めるため、日常的に筋力を維持・向上させる手段として有効。

こちらの「X」（旧Twitter）アカウントではここでは紹介しきれなかったその他の医療に関するニュースもご確認いただけます(^^)是非ご確認ください↓

こちらでご案内する情報は主に下記のサイトから情報を得ています。

医薬品の供給状況を確認できる大変便利で有難いサイトですので是非ご活用ください。

厚労省のホームページで随時、供給情報が公開されています👇

• 厚生労働省：医療用医薬品供給状況

医薬品の供給状況の現状を網羅的に把握したい場合などにおすすめです。

このニュースレターについての説明はこちら👇

本日の情報は以上です。

本日も張り切っていきましょう(^^)

それでは次回の配信もお楽しみに♪