3分で確認!! 本日の医療ニュース 25/5/19号
本日もお忙しい医療従事者の方にささっと情報をお届けしていきます💊
同じ内容の記事を「note」でも投稿しています。
こちらのメールで上手く改行されず読みにくい場合は「note」からご確認いただくと読みやすい場合があります👇
それでは早速本日の気になったトピックスを紹介していきます👇
【本日のピックアップトピックス】
①改正薬機法が成立、14日参議院本会議で可決

【ちょこっと解説】
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医療用医薬品の安定供給強化策として、製造販売業者への供給体制管理責任者設置義務化、出荷停止時の届出義務化、さらに「後発医薬品製造基盤整備基金」の設置などが実現。医薬品の早期実用化に向けた「条件付き承認制度」の適用拡大も法案に盛り込まれた。
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薬局機能強化に関する改正では、薬剤師等による遠隔管理下での一般用医薬品販売許可、調剤業務の一部外部委託解禁、要指導医薬品のオンライン服薬指導販売が可能となり、対面指導が必要な「特定要指導医薬品」区分を新設。
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医薬品の適正使用促進として、処方箋なしでの医療用医薬品販売(零売)を原則禁止し、乱用防止対策では「指定乱用防止医薬品」を新設、20歳未満への大容量製品・複数個販売を禁止、薬剤師による購入者確認を義務化。施行時期は公布後1〜2年以内。
②【緊急避妊薬】スイッチOTC化に係る調査事業報告書が公表

【ちょこっと解説】
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緊急避妊薬のスイッチOTC化に向けた環境整備調査事業の報告書が公表され、全国339薬局での試験販売を通じて、薬剤師の説明理解度や販売体制の適切性が確認された。販売総数は6,813件で、購入者の8割以上が避妊の成否を確認するなど、昨年度からの改善が見られた。
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購入者層は20-39歳が中心で、16-19歳も9%程度存在。来局時間は9時から19時に集中し、夜間・早朝の利用は2%程度。薬剤師の対応やプライバシーへの配慮は高評価だが、7~9千円の費用については満足度が低い傾向。
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販売時の個室対応は約半数の薬局で実施。その他、間仕切りの設置や対応時間の工夫など、プライバシー配慮への取り組みを実施。16歳未満からの問い合わせや面前服用拒否による未販売事例も報告された。
③医療機関のサイバーセキュリティ対策チェックリスト2025年度版を公表、強固なパスワード設定、USB等の接続制限等の徹底を—厚労省

関連情報👇
【ちょこっと解説】
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厚労省が2025年度版「医療機関におけるサイバーセキュリティ対策チェックリスト」を公表。強固なパスワード設定(13桁以上、英数字・記号の混在)、USBストレージ等の外部接続機器の制限、2要素認証の導入促進を新たに求める内容。
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医療機関内でのサイバーセキュリティ確保ルールの明文化が必須。各医療機関は「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第6.0版」と併せて活用し、自己点検を実施。不備がある場合は目標日を設定し早急な対応が必要。
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ランサムウェア等の攻撃により医療機関が被害を受ける事例が散発。診療停止や最悪の場合は倒産にも繋がるため、診療報酬(診療録管理体制加算)も活用したセキュリティ対策の充実が重要。
④在宅で薬剤師が果たすべき役割は

【ちょこっと解説】
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在宅医療における薬局の役割は、医薬品提供体制の構築、薬物療法の提供と情報共有、急変時対応、ターミナルケアへの関わりの4点が厚労省から期待されており、これらを推進する鍵は「連携」である。
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多職種連携では、医師との訪問診療同行による処方提案や、介護スタッフとの情報共有が重要。2024年度調剤報酬改定で「在宅患者重複投薬・相互作用等防止管理料2」が新設され、薬剤師の専門性を活かした提案が評価される仕組みとなった。
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地域における薬局間連携も不可欠。医薬品・医療機器の提供体制、24時間対応、ターミナルケア対応など、一薬局では担いきれない役割を、薬剤師会やチェーン薬局が中心となって協業することで、地域医療を支える体制構築が進んでいる。
⑤「内視鏡画像診断支援AI、日本が世界でリードできる分野に」

【ちょこっと解説】
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AIメディカルサービスは世界初の胃癌検出AIを開発し、上皮性腫瘍の病変候補から生検等追加検査を検討すべき病変候補の有無を表示する内視鏡画像診断支援システム「gastroAI model-G」を2024年3月から販売開始。「内視鏡検査中にAIがダブルチェックするシステム」というコンセプトで、医師の見逃し防止と非専門医の診断精度向上を実現。
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臨床医の多田智裕氏が2017年に創業。胃癌は早期発見のメリットが大きく、専門医でも4.5~25.8%が見逃されている現状から、AI活用の意義は大きい。開発過程では薬事承認取得に苦労したが、AI医療機器協議会を設立するなど業界全体の理解促進にも尽力。
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日本のAI医療機器普及には保険収載が課題。現状では医療機関の収入増につながらず普及の障壁に。しかし日本は内視鏡分野で世界をリードし、優秀な内視鏡医と高品質データを持つ強みがあり、内視鏡画像診断支援AIは日本が世界をリードできる分野として期待大。
⑥"6時間睡眠を5日間続けると、認知機能は“泥酔状態”まで低下 仕事を休めない日本人の「睡眠負債」がもたらす損失"

【ちょこっと解説】
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6時間睡眠を5日間続けると、認知機能が泥酔状態まで低下する。免許取消基準のアルコール血中濃度と同等の認知機能低下が起床後16時間で生じる。
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睡眠負債はパフォーマンスに直接的な影響を与える。4時間や6時間の短い睡眠では、時間が経つにつれパフォーマンスの差が縮まり、感情マネジメントが困難になる。
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睡眠不足が経済に与える損失は大きく、日本経済の損失は18兆円以上と試算されている。「ちゃんと寝る人」が評価される社会が理想である。
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【医薬品供給情報】
こちらでご案内する情報は主に下記のサイトから情報を得ています。
医薬品の供給状況を確認できる大変便利で有難いサイトですので是非ご活用ください。
①高田製薬

高田製薬
レボフロキサシン点滴静注バッグ製造販売中止のご案内
takata-seiyaku.co.jp/medical/topics…

高田製薬
ゲフィチニブ錠製造販売中止のご案内
takata-seiyaku.co.jp/medical/topics…

高田製薬
ボグリボース錠製造販売中止のご案内
takata-seiyaku.co.jp/medical/topics…
②ネオクリティケア製薬

ネオクリティケア製薬
グラニセトロン点滴静注バッグ1mg「KCC」 供給に関するお知らせ
neocriticare.com/seihin-info/fi…

ネオクリティケア製薬
レボフロキサシン点滴静注バッグ500mg「KCC」 供給に関するお知らせ
neocriticare.com/seihin-info/fi…
③ヨシダ製薬

ヨシダ製薬
親水クリーム「ヨシダ」供給停止のお知らせ
yoshida-pharm.co.jp/files/informat…

ヨシダ製薬
出荷調整品一覧(2025年5月16日現在)
yoshida-pharm.co.jp/files/informat…
④寿製薬

寿製薬
納期遅延のご連絡
kotobuki-pharm.co.jp/prs2/wp-conten…
厚労省のホームページで随時、供給情報が公開されています👇
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厚生労働省:医療用医薬品供給状況
医薬品の供給状況の現状を網羅的に把握したい場合などにおすすめです。
【その他のご案内】
①会場参加もあり【5月20日(火) 19:00~20:00】第1回総合診療塾『総合診療/家庭医療とは2025』
このニュースレターについての説明はこちら👇
本日の情報は以上です。
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それでは次回の配信もお楽しみに♪
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