3分で確認!!　本日の医療ニュース　25/5/12号

それでは早速本日の気になったトピックスを紹介していきます👇

【ちょこっと解説】

• 国立大学病院長会議が発表した調査によると、42大学病院の合計赤字額が213億円に達し、全体の6割にあたる25施設が現金収支マイナスという深刻な経営状態であることが判明。物価高騰、働き方改革による人件費増加、医薬品費の上昇が主な要因である。

• 人件費は前年比約10%増、医薬品費は40%増と大幅に上昇。非償還材料費は1009億円に上り、病院の完全持ち出しとなっている。また、電子カルテなど病院情報システムの年間費用は428億円で、収益の約3.1%を占める状況である。

• 各病院長からは、高齢者の重症患者増加による診療コストの上昇、教育機関として採算性だけで患者を選別できない立場、医療機器更新の先送りなど、経営改善の限界に直面している実態が指摘された。政府に対して診療報酬の大幅引き上げを要請している。

関連情報👇

【ちょこっと解説】

• 日本薬剤師会が開発した「e薬SCAN」は、医療機関・薬局で患者のスマホ内電子版お薬手帳データを簡易に確認可能なアプリ。医療機関側は無料でダウンロード・使用可能。

• 利用方法は、患者が電子版お薬手帳からQRコードを発行し、医療機関のスマホでそれを読み取るだけという簡便な仕組み。取得した処方箋情報は7日間保存され、電子カルテなどへの転記も可能。

• 電子版お薬手帳は従来の紙版と比べ持参忘れが少なく、マイナ保険証よりも普及率が高いというメリットあり。各電子版お薬手帳アプリの「e薬SCAN対応」が進むことで、患者の過去の診療・薬剤情報の活用がより円滑になると期待。

関連情報👇

【ちょこっと解説】

• 2025年5月より、薬局向けLINE処方箋送信＆服薬フォローシステムが登場。患者側は登録不要で処方箋画像をLINEで送信するだけの簡単操作。薬局との継続的なコミュニケーションを実現し、待ち時間短縮にも貢献する革新的なシステム。

• 薬局側は、LINE公式アカウントがあれば即日導入可能。処方箋受信時は自動で固定電話への通知機能があり、見落としゼロを実現。さらに、LINEでの服薬フォローも可能となり、業務効率化と患者対応の質向上を両立。

• 株式会社MEDIKLECTが開発した本システムは、全国の小規模薬局を中心に導入が進行中。今後は服薬フォローに加え、定期服薬管理や健康相談など、薬局のデジタル化をさらに推進予定。

【ちょこっと解説】

• 規制改革推進会議「健康・医療・介護WG」で在宅医療の薬物治療に関する質疑応答が公表。委員から「症状がない者への事前処方・調剤の適切性」について質問があり、医療経済・安全面からの合理性を問う内容。

• 厚労省は「疾病に罹患していない者への処方・調剤は不適切」と回答。ただし、「患者の経過観察又は治療中の疾患から予見できる症状を緩和するための処方」は、適切な病名記載で可能と明示。

• 「想定されるあらゆる症状」に対する事前処方は医学的に妥当とは言えず、虚偽の「レセプト病名」での請求は不正請求となる可能性を指摘。在宅医療における適切な処方範囲を明確化。

【ちょこっと解説】

• 京都大学の研究チームが、ほおの粘膜を綿棒でこすり取るだけで食道がんの有無を判別できる新検査法を開発。遺伝子変異から飲酒量などのリスクを推定し、アルコール代謝の体質によって79～85%の精度で診断が可能である。

• 食道がんは飲酒や喫煙による遺伝子変異が原因で発症。特に日本人に多いアルコールを代謝しにくい体質の人は、代謝できる人と比較して発症リスクが8～10倍と高い。

• 研究チームは食道とほおの粘膜が同じ扁平上皮細胞で構成され、同様の細胞変異が起きることに注目。今後は発症前からの個別リスク予測システムの確立と、国際特許取得による世界展開を目指す。

【ちょこっと解説】

• 江崎グリコが、マメ科のネムノキの花の成分に老化細胞を選択的に除去する効果があることを発表。約6千の素材検証の結果、正常細胞と比較して9.8倍の効率で老化細胞を除去する能力を確認し、特許を取得。

• 老化細胞とは、加齢により細胞分裂能力を失った細胞で、体内への蓄積により運動機能や認知機能の低下を引き起こす要因となるもの。2025年大阪・関西万博のヘルスケアパビリオンでこの研究をテーマに出展。

• 今後は人体での試験実施やメカニズム解明を進め、食品を中心とした事業化を目指す方針。また万博のEARTH MARTではコメ由来素材と砂糖で作った「お米のキャラメル」の配布も予定。

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こちらでご案内する情報は主に下記のサイトから情報を得ています。

医薬品の供給状況を確認できる大変便利で有難いサイトですので是非ご活用ください。

厚労省のホームページで随時、供給情報が公開されています👇

• 厚生労働省：医療用医薬品供給状況

医薬品の供給状況の現状を網羅的に把握したい場合などにおすすめです。

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本日の情報は以上です。

本日も張り切っていきましょう(^^)

それでは次回の配信もお楽しみに♪